秋田犬


原産国 日本

大きさ
体高は牡は約67cm、牝は約61cmです

特徴
秋田犬(アキタイヌ)は天然記念物に認定された大型の日本犬です。
古来秋田地方には秋田マタギ犬(熊猟犬)がおり、1868年以降は秋田マタギと
土佐やマスティフとの交雑が行われました。
第2次世界大戦(1939-1945年)中は軍用の防寒衣料として
犬の毛皮を使用することとなり軍用犬のジャーマン・シェパード・ドッグ以外の犬には
捕獲命令が出されたので、その捕獲を逃れる目的で秋田にジャーマン・シェパード・ドッグを
交配した為、益々、交雑が進んだといわれています。
終戦(1945年)後の秋田の状況は、数は激減し、タイプも混迷を呈していましたが、
心ある犬識者たちはマタギ秋田タイプの犬たちを繁殖に使って外来犬の特質を
除去することに努め、今日の大型犬種として固定化しました。(JKC参照)
『忠犬ハチ公』としても知られていますね。

カットスタイル
カラーは赤、虎、白、胡麻。白以外の毛色は「裏白」とされています。
ガッチリとした逞しい体型にスラっと長い脚、
太くてくるりとした尻尾が特徴的の短毛の大型犬です。

二重の被毛に覆われており、寒さに強く暑さに弱いため、
暑さが続く地方で飼うことはあまりおすすめできません。
特にカットの必要はない犬種になります。

性格
基本的に飼い主に忠実で、忠誠心が厚く従順で素直に従い、家族に寄り添いますが、
それ以外の人や犬には警戒心が高いので番犬として活躍してくれます。
知性的で頭が良く高い品位と威厳を有しています。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

股関節形成不全
大型犬に多い病気で、先天的に股関節のジョイントが浅いことが原因で
亜脱臼を起こす病気です。
典型的には、モンローウォークといってお尻を
揺らしながら足が内側に入ったような歩き方をします。
治療方法は外科手術での整復が必要で人工関節、骨頭切除、三点骨切り術などが
ありますが、人工関節に関してはまだ実施している施設が少ないのと、
三点骨切り術に関しては成長期のうちに診断できないと実施できないこともあり、
骨頭切除が一般的な手術方法になります。

胃捻転
この病気も大型犬特有のもので、特に夜に起こる病気です。
夜に、お腹がパンパンに張って、グッタリしているようであれば必ず救急病院を受診してください。
胃が空気でパンパンに張った状態になり捻転する病気で、捻転して時間が経つと、
組織が壊死していくため救命が難しいです。
軽症の場合は、胃から空気を抜くことで解消する可能性もあります。
食後のお散歩はこの病気を誘発する可能性があるのでかならず、
お散歩後に夕食を与えてくださいね。

ブドウ膜皮膚症候群
自分の身体のメラニンに対して免疫細胞が攻撃してしまう病気で、
目の炎症と顔面、特に鼻鏡などでの色素脱を伴うような皮膚炎が特徴の病気です。
秋田犬で報告が多く、この病気で必ず秋田犬がでてくるほど有名な病気ですが、
飼育頭数の問題で実際にはなかなか目にすることのない疾患です。
ただし、遺伝的に起こるものなのでお家にお迎えされることを考えられている方は
血統での発生がないかをチェックしておいた方がよいと思います。

ひとこと
しっかりとしたしつけと運動が必要なわんちゃん!
世界からも注目される犬種ですね。
力のあるわんちゃんなので小さい子がいる人はよく見ている必要があります

 

 

 

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