アメリカンエスキモードッグ


原産国 アメリカ

大きさ
体高が38~48cm、体重9~18kgの中型犬とされています

特徴
名前の通り典型的なスピッツ系の犬種で、先祖犬をたどれば
ドイツで発展したキースホンドやポメラニアンなどスピッツ系犬種の
影響を受けています。これらの犬種がドイツ系移民によって
アメリカンに渡ってきたのが19世紀後半なので、アメリカン・スピッツは
この時期に作出されたとされています。20世紀に入り人気が上昇してきた時、
アメリカン・エスキモー・ドッグに改名されます。
エスキモー・ドッグになった理由は、はっきりしていませんが
「雪が好きな犬だから」エスキモーを入れたという説もあります。
1985年に犬種クラブが誕生し、FCIにも登録されました。
日本ではまだ正式に登録されていませんが、ブリーダーは既に存在しているようです。
愛称は「エスキー」です。(JKC参照)

カットスタイル
真っ白でふさふさした豊富な被毛が特長で毛色はホワイト一色で、
薄いクリーム色(ビスケット色)のマーキングは認められています。
毛質はふさふさの分厚いロングコートです。耐寒性と防水性に
優れたダブルコートになっています。暑さに弱いため暑い季節は
カットして涼しさをとりいれましょう。
また1週間に2回ほどブラッシングとコーミングをしましょう。

性格
性格は穏やかで陽気、友好的です。他の犬や人間の子供とも仲良くできるので、
子供がいる家庭や多頭飼いも特に問題ありません。
楽しいことが大好きで、従順で良いパートナーになってくれる性格をしています。
しかし農場で使われていた犬を祖先としているため警戒心と縄張り意識が強く、
知らない人にはよく吠えるようです。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

股関節形成不全
股関節はボールとカップがあわさるように関節しているのですが、
この関節部分の深さが
先天的に不足していることを股関節形成不全とよびます。
十分に関節できていないと、股関節が安定しないため典型的には
モンローウォークといわれるマリリンモンローを彷彿とさせるような内側に
足を運ぶような歩様になることがあり、臨床症状とレントゲンで診断します。
成長期にみつかると骨盤の骨切りをし関節の角度をかえることで安定化を
はかる手術が適応となることがありますが、成長期をすぎて見つかった場合は、
骨とう切除といって
ボールの部分を切り取ってします手術になることが多いです。

網膜変性症
PRAと略語でよばれていることが多い疾患で、この犬種も発症危険犬種に
はいっています。
日本では頭数が限られているので実態は不明ですが、
アメリカのペット保険関連の記事などでもこの犬種の疾患の比較的上位に
記載があるため頻度してはそこそこ発生しているのではないかと思います。
典型的には、段々と夜に目が見づらくなり、進行していくうちに
昼も見えなくなってくるという症状が進み最終的には失明にいたります。
また、この疾患に関連して白内障がおこることも知られています。
治療方法は残念ながら確立されていないです。

ひとこと
アメリカでは愛らしい姿が非常に人気で、日本でも人気があがっている様子!
サーカス犬としても大活躍していたそうです。気になりますね(笑)

 

 

 

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