マルチーズ

マルチーズ
原産国 中央地中海沿岸

大きさ
小型犬で体重は3.2kg以下で2.5kg(理想)

特徴
紀元前1500年頃に地中海のマルタ島にフェニキア人に
よって持ち込まれた犬種で、一説にはアジアからきた犬だと
言われています。
イソップ物語には2度にわたり、「長い船旅をするものや
船員のペット」と書かれているようです。
やがてヨーロッパ各国に紹介され、フランスでは15世紀ごろから
婦人の愛玩犬となっていたが、イギリスへは19世紀になってから
もたらされました。ビクトリア女王も取寄せて飼育されました。
そのことから一般市民に知れわたり、19世紀末に大流行し
人気犬種となりました。
日本では1968年~1984年まで登録犬のトップでした。
(JKC参照)

 

カットスタイル
トップノットやフルコート、また耳まで丸くつなげた、かっぱのようなスタイル
などが多いです。
お手入れは大変ですが、純白な長い美しい被毛が楽しめます。
ヘアアクセサリーも楽しめますね

 

性格
明るく大らかな子が多いです。知的、快活、大胆!
まれに気が強く、極端に神経質な子もいます。
気温の変化にあまり強くないので室内で一緒の暮らし向きです。

 

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

僧房弁閉鎖不全症
字を見ていると少し難しい病気に感じてしまうかもしれませんが、
ワンちゃんで「心臓に雑音がありますね」と言われると、
大半がこの病気というほど有名な病気です。
心臓には左右2つずつ計4つのお部屋がありますが、この病気は左側の2つ
お部屋の間のしきり(弁)の隙間から血液が逆流してしまう病気です。
軽度であればとくに症状はないですが、ひどくなると肺にお水が溜まってしまう
肺水腫という状態になることがあります。
マルチーズはお年をとると比較的にこの病気を発症することが多い犬種です。

流涙症
涙には、ポリフェノールというワインと同じ成分が含まれています。
涙が多いと、このポリフェノールによって茶色く色がついてしまうことが
あります。これが涙やけといわれているものなのですが、特にマルチーズの
ような白い毛のワンちゃんは目立ちやすいです。
涙の脂の成分の分泌が悪かったり、涙点といわれる涙の排出口が詰まっていたり、
眼の際の部分に毛が生えて刺激になっていたりと原因は様々です。

てんかん発作
意識を失って体がブルブル震える発作から、口をくちゃくちゃしたり、
頬がピクピク動いたり、腰が抜けたようになるものまで発作の種類は様々あります。
全体でみると、マルチーズが特別にてんかん発作が多いという印象はないのですが、
頭の中の病気である水頭症や脳炎の好発犬種ですので、もし発作がありそれがひどくなって
きているようであればMRIなどの検査を検討していただく必要があるかと思います。

トリマーからのエピソード
皮膚が薄く肌がデリケートですが、繊細な被毛はとても手触りが気持ちいいですよ~
(確かに触りたくなるわふわふな子が多いですね(笑))

 

 

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