アメリカン・コッカー・スパニエル


原産国 アメリカ

大きさ
理想的な体高は牡で38.1cm、牝で35.6cm前後とされています。

特徴
歴史は古く、起源は1620年、メイフラワー号でアメリカへ最初の移民がやってきたとき
2頭の犬を連れていたが、その1頭がコッカー・スパニエルだったといわれています。
その後も移民が到着するたびにコッカー・スパニエルがアメリカへもたらされたとされています。
その中にマールボロー系のスパニエルが含まれており、この系統の犬は小柄で頭部が丸く、
マズルが短く、大部分が愛玩用として飼育され、猟用のスパニエルとタイプがちがっていたとされ、
これが後にアメリカン・コッカー・スパニエルの誕生の背景となっています。

ディズニー・プロダクションが制作した映画『わんわん物語』で
アメリカン・コッカー・スパニエルが主人公となったことから、世界中に知られるようになり、
わが国では昭和 30年代から人気犬種となり現在に至っています。
鳥猟犬種の中で最も小型であり、しっかりした筋肉質で、コンパクトなボディ、
全体のバランスがとれている犬種です。
(JKC参照)

カットスタイル
毛が長いので定期的なカットが必要です。長い毛を生かしたカットや
サマーカットなどいろんなカットスタイルを楽しめます。
飾り毛を生かすとエレガントにもチャーミングにも変身。
毛の量が多いのでこまめなお手入れが必要です。
また汚れやすい箇所は、少し短めにカットしておくのもよいと思います。

性格
明るく、人懐っこい性格です。おおらかで警戒心や神経質な点が少なくおだやかです。
好奇心旺盛なため遊び好きな面もあるようです。ただ太りやすいようで
散歩や運動などをしっかり取り入れてあげましょう。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

肝炎
アメリカンコッカースパニエルは肝炎、通称『コッカー肝炎』で有名な犬種です。
ただ、最近は遺伝的な淘汰のせいかあまり見かけなくなりました。
ただし、お母さんやお父さんなど血筋に慢性肝炎の既往歴があるワンちゃんは
注意して
いただき、定期的な検査をお勧めします。
肝炎をほっておくと、ワンちゃんでも肝硬変になる可能性があります。

外耳炎
外耳炎、特に手術まで必要なほど重度に悪化した外耳炎が多いイメージがあります。
外耳炎はよく起こる病気ですが、ほっておくと耳道の壁が
厚くなり耳の穴がふさがってしまいます。こうなってしまうと、
いくらその耳にあった抗生剤や抗真菌薬をいれても治らなくなる場合があります。
そこまで、悪化した耳はもちろん聞こえていませんし、常に悪臭や膿がでて
大変な状態になりますので、特にコッカーさんのような犬種は耳の日常ケアや
炎症がないかなど、定期的なチェックなど気をつかっていただく必要があるかと思います。

 若齢性白内障

遺伝的に若齢でおこってくる白内障も比較的多い犬種です。
白内障は歳をとってからというイメージがあるかもしれませんが、
ワンちゃんの場合若いときに急速にすすむ遺伝的な白内障が比較的多いです。
老齢性の白内障は手術の対象にならないことが多いですが、
若齢の場合、視力を回復させるためには手術が唯一の治療法となります。

ひとこと
お耳の飾り毛のふわふわがかわいいですよね。
かわいさもあり優雅さもあり、女の子であれば女子力が高い!って
なるでしょうね(笑)

 

 

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