<愛犬・愛猫とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 69>     今回のテーマは「ワクチンの抗体検査」です

こんにちは。
いぬねこさぷりドクターです。

もくじ
1.ワクチンの抗体検査とは何か?

2.ワクチン接種が本当に必要か?

3.その他ワクチン

4.最後に

 

暖かくなるこの季節、予防診療のために動物病院に訪れる機会も多くなるかと思います。
予防というと、フィラリア・ノミ・ダニなどの寄生虫の対策に加え、狂犬病予防接種や混合ワクチンの接種などがあります。
今回は、ワクチンの抗体検査をご紹介させていただきます。

1.ワクチンの抗体検査とは何か?

わかりやすくいうと、混合ワクチン接種の効果を判断する検査になります。
ワクチンは、病原体に対抗する抗体を産生させるために接種しています。
この抗体を評価するのが、ワクチンの抗体検査です。
皆さんは、混合ワクチン、毎年接種していますか?
WSAVA(世界小動物獣医師会)から、エビデンスに基づいた犬のワクチネーションプログラムが提唱されています。
その内容によると、コアワクチン(犬ジステンパーウイルス, 犬アデノウイルス, 犬パルボウイルス)は、頻繁に接種する必要はなく、3年以内に接種する必要はないのです。
むしろ、副作用のリスクが増強するため、過剰なワクチンの摂取は控えた方がよいのです。
初年度(0歳齢)では、3回の接種(3回目は16週齢以降)が望まれますが、次年度以降、毎年接種する必要はないかもしれません。
ただ、ごくまれに、ローレスポンダー/ノンレスポンダーと言って、ワクチンによる効果が低い、または認められない個体がいます。
ワクチン接種から、時間が経過すると抗体産生が低下してくることもあります。

2.ワクチン接種が本当に必要か?

これを判断する基準として、抗体検査を実施するという選択肢があります。
抗体検査を実施し、十分にワクチンの抗体が認められていれば、ワクチンを接種する必要はないのです。
わんちゃんを連れていく施設から、当たり前のように1年以内のワクチンの証明書の提出を求められることが多いでしょう。
これは、エビデンスに基づいた予防医学から考えると、当たり前のことではないのです。
ワクチン接種の証明書の代わりとして、ワクチンの抗体検査の証明書を提出することで、施設の利用を理解していただける世の中になってほしいと思っております。

3.その他ワクチン

●狂犬病
狂犬病予防接種は、狂犬病予防法で定められており、毎年1回の接種(1年以内ではありません)が飼い主様の義務となっています。
●レプトスピラ
レプトスピラは、流れの少ない水たまりなどで感染しやすく、わんちゃんを山やキャンプへ連れていかれる場合には、毎年のレプトスピラのワクチンが必要です。レプトスピラのみのワクチンがありますので、一度かかりつけの先生にご相談してみてくださいね。

4.最後に

昨今、人間のコロナウイルスをきっかけに、ワクチン接種に対する意見が多様化している中、実際にどの選択を選ぶのか。
当たり前のように接種している混合ワクチンについて、考えるきっかけとなってくれれば幸いです。

 

 

※イラストはイメージです

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