キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル


原産国 イギリス

大きさ
体高は30~33cm、約5~8kgの体重です。

特徴
1828年、キング・チャールズ・スパニエルの変種だったキャバリアが復活させる
運動が起き設立されました。キャバリアとは中世の騎馬武士、
すなわちナイト(騎士)のことで、雄々しい感じがします。
イギリス王室の愛玩犬として長らく愛されてきた犬種です。

JKC参照)
毛色は、ブラック&タン、ルビー、ブレンハイム、トライカラーなどがあります。
絹糸のような被毛で優雅です。

カットスタイル
トリミング犬種ではなくブルーミング犬種です。
夏はバリカンでサマーカットが多く、特に耳が汚れやすく蒸れるので耳までスッキリ。
短くバリカンを入れることもあります。
ブラッシングはマメにお手入れしてあげましょう。

性格
運動好きで、明るく、友好的で愛情が深いです。人や犬に対して社交的で
スキンシップをしたりするのが好きなワンちゃんです。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

僧房弁閉鎖不全症
キャバリアといえば心臓病というイメージを持たれている方も多いかと思います。
心臓病といっても病気は様々あるのですが、この犬種で多いのが
僧房弁閉鎖不全症という病気です。心臓の左側の部屋を区切っている弁が
しっかりと閉まらなくなり、血液が逆流してしまう病気で、
聴診器をあてるとザーザーという雑音として聞こえます。
初期は無症状ですが、少し進行すると運動するとすぐに疲れてしまう、
寝てばかりいるようになったという、一見歳のせいかな?と
思うような症状や咳などの症状がでることが多いです。
さらに進行すると、肺に水がたまって呼吸が苦しくなったり、
不整脈をおこして失神したりと怖い症状をだすこともあります。

結膜炎
比較的結膜が赤くなっているワンちゃんが多いイメージがあります。
結膜炎といっても原因は様々なので一概には言えないのですが、
アレルギー性皮膚炎で治療が必要というほどではないものの
アレルギー体質に関連して結膜炎をおこしているじゃないかと
疑うケースも比較的多いように思います。

 ③キアリ様奇形、脊髄空洞症
聞き馴染みのない病気かと思いますが、獣医さんの中ではキャバリアと
いえば出てくる病気のひとつです。キアリ様奇形は後頭骨部の形態異常で、
それによって脊髄の中心部分を流れる脊髄液が増加しすぎてしまう
脊髄空洞症という病気を引き起こします。軽度の場合は、首を後ろ足で
掻くような動作をするといった症状がでますが、
重度になると前足、後ろ足に麻痺症状がでます。
日々の診療の中では、まれに軽度の症状を出しているのかな?と
疑うワンちゃんに遭遇することがあります。ただ、軽度な症状だけで
MRIなど麻酔下検査を行って診断までいたることが少ないので、
症例数の実態がよくわかっていないのが現状だと思います。

トリマーからのひとこと
人懐っこい子ばかり。常にご機嫌で社交的です。
触られるのも好きなご様子♪


 

 

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