<愛犬・愛猫とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 64>     今回のテーマは「熱中症について」です

こんにちは。
いぬねこさぷりドクターです。

もくじ
1.ワンちゃんのお散歩に注意!

2. お部屋の温度に注意!

3.移動中のキャリーに注意!

4.こんな時は熱中症かも?

5.最後に


今年は梅雨が短く、6月から猛暑日が続きもうすでに暑さが本格化していますね。
病院でも熱中症で、すでに2件来院されていて今年は多いなと思っています。
ですので、今月は熱中症についてまとめています。

1.ワンちゃんのお散歩に注意!

まずはお散歩の時間についてです。
毎日のルーティーンがあるので変えづらいところではあるかもしれないですが、
夏は早朝の暑くなる前の時間や、夜遅めの時間を狙ってお散歩につれていって
あげてください。
特に夜は、アスファルトに熱が残っているので日が落ちてしばらく
経ってからの方が良いです。ワンちゃんは人間より体高が低く、
地面からの熱を受けやすいので注意が必要です。
特に黒っぽい被毛のワンちゃんは熱を集めやすいので熱中症のリスクが高いです。
短頭種、黒っぽい毛色のワンちゃんはとくに注意してください。

2.お部屋の温度に注意!

最近は、ワンちゃんネコちゃんのためにクーラーを
つけてくださる方が増えてきて嬉しい限りです。
実は、お部屋の中で熱中症になることの方が多いので、
お部屋の温度には十分注意してあげてほしいです。
毎年大丈夫だからと言われる方もいらっしゃるのですが、
加齢と共に身体の許容量も変わってくるので、お年をとると
同じような状況でも熱中症になったり、熱中症にならないまでも、
食欲が落ちたりと消耗することもあります。
クーラーなど使用されていない方はぜひ今年から温度管理をしてあげてください。
日の当たり方にもよるかと思いますが、設定温度が26-28℃ぐらいを
目安にしてもらえれば
良いかと思います。

3.移動中のキャリーに注意!

移動中のキャリーも実は盲点です。とくに布製のキャリーは熱がこもりやすいので
意外と温度が上がりやすく、お水なども飲めないため気をつけないといけないです。
下にアイスノンなどをいれて、中の温度をさげてあげられるといいですね。
アイスノンがない場合はペットボトルを凍らせてもよいと思います。

4.こんな時は熱中症かも?

暑い場所に長時間いた心当たりがあり、ワンちゃんの場合パンティングが止まらず、
嘔吐や下痢(消化器症状がでていない場合もあります)、身体が熱いという症状が
ある場合は要注意です。
ネコちゃんの場合でも、暑い場所に長時間いた心当たりがあり、嘔吐や下痢、ぐったり、
ごはんを食べない、身体が熱いなどの症状がある場合は熱中症の可能性があります。
なるべく早く病院を受診してもらいたいのですが、応急処置として体を冷やし、
飲めるようであればお水を飲ませて病院にむかってください。

5.最後に

暑さは怖いものの、夏は楽しみもいっぱいの季節なので
暑さ対策をしつつ夏休みを動物さんと楽しんでくださいね。
ブルドッグや短頭種のワンちゃんの中でも呼吸器症状の強い子を除けば、
対策さえしてもらえれば一緒にお外で遊んだりも楽しめると思います!



 

 

※イラストはイメージです

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