イタリアングレーハウンド


原産国 イタリア

大きさ
体高は32~38cm、体重は5kg未満で分類されています。

特徴
小型のイタリアン・グレーハウンドは、古代エジプトでファラオの宮廷に
既に存在していた小型の グレーハウンドの末裔で、貴婦人の愛玩犬として人気でした。
この犬種が最も発展したのはルネッサンス時代の貴族の宮廷で、
イタリアン・グレーハウンドの絵が偉大なイタリアの巨匠や外国の巨匠の
描いた絵画の中に出てくるのは珍しくないことのようです。
スレンダーな外見でそのボディはスクエアです。
小型ですが洗練さや気品を十分に兼ね備えています。
色は、ブラック、或いは、グレー及び
イザベラ(ペール・イエローのようなベージュ)の
単色で艶があります。(JKC参照)

カットスタイル
皮毛の手入れはトリミング要らずです。ですが短毛種で抜け毛の際は注意が必要です。
ブラッシングやシャンプーなどの日々のお手入れが必要です。
それに規則的なホワイト・マーキングが見られます。

性格
控えめですが、陽気で愛情豊かです。軽快なスピード感があり従順です。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

前足の骨折
長くて細い足からもわかる通り、抱っこしていてジャンプしてしまったなどなど、
前足の橈尺骨の骨折が非常に多いです。
基本的に骨折してしまうと手術で骨折部位をプレート固定したり、
創外固定器という器具を足につけての治療になりますので、
十分に注意していただきたいです。
特に、1歳以下の子犬さんのときに受傷する子が多いです

目の病気
あまり目が弱いという印象が少ないかなと思いますが、
意外と若年性の白内障や網膜剥離も多い犬種です。
ワンちゃんの白内障で問題になるのは基本的には、お歳をとってから
徐々に進んでくる老齢性の白内障ではなく、若い頃にあっという間に
目が白くなる若齢性の白内障です。こちらは遺伝性に起きます。
白内障の治療方法は基本的に手術しかないので、もし急速に目が白くなってきている
というようであれば、主治医さんとご相談の上、早めに眼科専門医への紹介来院を
見当していただいた方がいいと思います。
白内障の手術は特殊な機械が必要なため、眼科専門医しか行って
いないことが多く、手術時期の見極めも重要です。

皮膚炎・外耳炎
短毛で立耳なので、あまりこちらも印象がないかなと思いますが、
経験上皮膚炎をみる機会もわりと多い印象があります。
皮膚炎とまでいかなくても、フケが多かったりとターンオーバーが
少し乱れがちな子も多いと思います。
短毛をいかして、
定期的なシャンプーや保湿に気を付けていただきたいですね。

ひとこと
人よりも皮膚が敏感なので必ず専用のシャンプーをして
お手入れしてあげましょう。

 

 

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