<愛犬・愛猫とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 63>     今回のテーマは「健康診断について」です

こんにちは。
いぬねこさぷりドクターです。

もくじ
1.健康診断は必要ですか??

2. 血液検査で十分?

3.病気の時に役立ちます

4.最後に

動物病院では、予防シーズン真只中でバタバタの季節ですが
フィラリアの検査や予防はお済みでしょうか?
今回は、このシーズンは病院への来院機会が増えるので、
予防と一緒に考えて欲しい
健康診断についての
話題をお届けしようかと思います

1.健康診断は必要ですか??
若い時は特に、健康診断なんて毎日元気に過ごしているので
必要ないのではと
言われることもしばしばですが、
実際は、一見健康な子でも肝臓や膵臓の数値が高かったり、
お水の量が足りていなかったりといったことはよくあります。
健康診断は、なにか病気になる前に気づけることがあるかを
みるためのものなので
この少し高いというのを発見するのが重要です。
人間であれば、大人になったら1年に1回健康診断を受ける機会が
ある方も多いのではないかと思うのですが、ワンちゃんや猫ちゃんたちは
機会をつくってあげないと健康診断を受ける機会がなかなかありません。
1歳ぐらいで大体20歳ぐらいになるとして、1年で4歳程度歳をとっていくとすると、
3−4歳にはもう30歳前後。ぜひ、健診を受ける機会をつくってあげてください。

2.血液検査で十分?
血液検査だけを受けられる方も多いと思うのですが、欲をいえば
画像検査も受けていただけた方がいいと思います。
ワンちゃんに多い胆泥症や、尿結晶や尿結石など若くても起こり得る問題は
血液検査ではわからないことが多いです。
尿結晶の段階で気づくことで結石を手術で取らなければいけないと
いう事態を
回避できるかもしれません。
また、中年以降で考えると、ヒトの医療とは違い腫瘍マーカーなどがないため
実際に画像で確認しないと、血液検査だけでは病気をカバーできません。

3.病気の時に役立ちます
健診は未病段階で病気のもとをキャッチすることが一番の目的ですが
何も異常がなければ健診を受ける意味がないのかというと、
そんなこともありません。
健康な時のデータがあるということが、
病気の時と比較する資料となり、
より異常をしぼりこめる材料になります。
もともとがどうであったかがわかると、何個か異常所見がでていたときに
どれが原因病変なのかを特定するのに役立つのです。
健診データを積み上げることは、その子にとっての財産になります

4.最後に
病気を見逃さないことは獣医さんにとってもプレッシャーなのですが
やっぱり健診していて良かったなと思うことが多いので
うちの子は健康と思いこまずに、一度チェックをうけてみてくださいね。

 

 

※イラストはイメージです

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