<愛犬・愛猫とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 62>     今回のテーマは「狂犬病について」です

こんにちは。
いぬねこさぷりドクターです。

もくじ
1.狂犬病とは?

2. どういった手続きが必要?

3.狂犬病のワクチンの注射を受けましょう

4.接種に不安がある場合は

5.最後に

少し春めいてきましたね。
今年の冬は本当に寒かったです。
でも、このまま暖かくなって桜の季節がはじまると、予防のシーズンが始まり
病院は忙しくなっていくので、今が嵐の前の静けさで、まったりできる時期でもあります。
予防シーズンの始まりの第一弾として、よくお問い合わせをいただくので、
今回は3月に行政からお知らせが届く予防、狂犬病についてのお話です

1.狂犬病とは?
ワンちゃんはもちろん人にも感染する人獣共通感染症で、
発症すると致死率が100%という危険な病気です。
ワンちゃんから人間に移るのが一般的な感染経路のため
ワンちゃんでの発症を予防することが重要です。
症状のひとつとして脳炎がおこり、錯乱状態に陥り攻撃性がでることから
狂犬病という名前がつけられており、噛まれることでウイルスが移る病気です。
日本は島国ということもあり、1950年代以降発生がなく清浄国となっていますが、
今現在も隣国では存在している病気のため、再侵入と流行を防ぐために、
日本にいるワンちゃんの70%〜が抗体を持っている必要があり、
狂犬病ワクチンの接種が義務となっています。

2.どういった手続きが必要?
ワンちゃんを迎えられたら、登録という手続きが必要で、
飼い主さんの住所やワンちゃんについての情報を届け出て、
鑑札という番号のついたプレートをもらいます。
これは、ワンちゃんの住民票のようなものと思っていただけたらと思います。
業務の委託をうけている病院であれば、
病院で手続きもできますし、市役所などでも手続き可能です。

3.狂犬病のワクチンの注射を受けましょう
鑑札をうけとると、毎年3月はじめごろまでには狂犬病の予防接種に
ついての書類が届くようになると思います。
場所によっては、6月ぐらいまでに接種をうけてくださいと
書かれている場合があるようですが、行政が行っている集合注射は
春の時期に行っていたところがほとんどだと思いますが、
実は病院では1年中接種可能です。
子犬さんだと、秋に接種をうけていたり、冬に受けていたりすると
思いますので、書類が届いても、前回の接種から1年後で大丈夫です。
ただし、狂犬病予防は3/2~翌年の3/1までが1年度なので、
2月に接種している場合は少し遅れると、注射を受けなかった年度が
でてしまう場合があるので気を付けてください。

4.接種に不安がある場合は
狂犬病の注射は大きいワンちゃんでも小さいワンちゃんでも1mlと
接種量が決まっています。小さいワンちゃんを飼われている方の中には、
身体が小さいので大丈夫か心配で一度もうけていませんという方が
いらっしゃいますが、病院で接種している感覚でいうと、
身体の大きさと副作用とはあんまり関係がないような感じがします。
もちろん、アレルギーが出てしまったり、病気があったり、
薬の関係で打てない場合もありますが、自己判断で打たないのは
法律違反になってしまいますので、必ず獣医さんの相談してください。
獣医が打たない方がいいと判断した場合は、猶予証明を発行してもらえるはずです。

5.最後に
いかがだったでしょうか?
ちょっとややこしい制度なので、良くわからない…
という方も多いのでは
ないでしょうか?
少しなるほどと思っていただければ幸いです!

 

 

※イラストはイメージです

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