ラブラドール・レトリバー


原産国 イギリス

大きさ
体高は54~57
cmです。

特徴
16世紀ころ北米大陸沿岸へ出漁した北欧やイギリスの漁船に同乗した
カナダのラブラドル半島へ渡った犬の後裔と思われます。
1800年ころ、ニューファンランド島からのしお鱈を運ぶ船でイギリスへ
送られてきたが、ヨーロッパへ紹介された最初だと言われています。
ラブラドールレトリバーは、長い間この厳寒の海辺で海中に流れた網を捜したり、
網からこぼれ出た魚を捕らえてそれを運ぶ仕事に従事していました。
1880年までは頑固な性格を有していたが、以後従順な性格となり
訓練性能が向上し、運搬犬や警察犬としても使用され、
近年は盲導犬として活躍するものも多く、世界中で飼育されるようになりました。
JKC参照)
活発で泳ぐことを好み、幼児から高齢者までよき遊び相手であるとともに
保護者の役割も果たす犬種です。外観は力強い体躯構成で大変活動的です。

カットスタイル
トリミング犬種ではないですが、汚れやすいお尻などの箇所は
短くしてほしいと部分カットのオーダーをされることも多いです。
全体的に毛色はブラック、イエロー、レバー、チョコレートがあります。

性格
気立てが良くたいへん聡明です。嗅覚が優れておりソフトマウスで、
水を大変好みます。適応性があり、献身的な伴侶です。
理解力があり、鋭敏で柔順で人に喜ばれることを好みます。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

前十字靭帯断裂
何度か登場したことがある病気ですが、ラブラドールレトリバーも
後ろ足の膝の中の靭帯を損傷しやすい犬種です。
活発に運動することにも関係していると思います。
足を引きずったことがあるワンちゃんは部分的に
前十字靭帯を損傷している可能性がありますので注意が必要です。
また、完全に断裂してしまうと内科的に治療することは
難しいことが多く、基本的には手術が必要になります。
リードフリーでの激しい運動はなるべく控える、太らせないように
注意することが予防策として有効かもしれません。

股関節形成不全
整形の疾患が続きますが、この病気も注意してもらいたいです。
股関節のカップが十分に発達せず浅く脱臼しやすくなる病気です。
モンローウォークといって腰を振りながら歩いている
ワンちゃんはこの病気の可能性があります。
治療として骨頭切除術や、まだあまり一般的ではないですが、
人工関節置換術が適応となる場合があります。
若齢で見つかった場合、他の術式が適用になる場合がありますので
おかしいと思ったらレントゲンを撮ってもらってくださいね。

 悪性腫瘍
比較的、腫瘍で診させてもらうことが多い印象があります。
もちろん、内臓や骨の腫瘍もあると思いますが、
個人的には皮膚にできる腫瘍を診させていただく機会が
比較的多い印象です。皮膚を習慣的に触る習慣を持ってもらい、
中年以降は1年に最低1回、できれば2回は画像検査も
含まれる検診をうけていただきたいと思います。
特に、ヒトでは腫瘍マーカーなどがあり血液検査だけでも
ある程度カバーできるかと思いますが、ワンちゃんの場合、
腫瘍マーカーなどがないので血液検査にでてこないこともあります。
ぜひ、レントゲンや超音波検査なども組み合わせて検査してもらってくださいね。

トリマーからのひとこと
成犬でも子犬でもとにかく人が好き!そして賢くお利口

よく大きなシッポが揺れていますね♪

 

 

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