マンチカン

◆原産国 アメリカ

◆大きさ
体重は2~4kg、一般的な猫ちゃんの平均体重は3~5kg程なので、やや小さめの猫種です。
足が短い見た目に反して実はとっても筋肉質です。
俊敏に動き、高い所へも軽々ジャンプします。

◆特徴・性格
短い足と、まんまるな顔が可愛らしく、とても人気のマンチカン。
アメリカのルイジアナの路上で保護されたのがルーツと言われています。
足は短いものの、ジャンプ力に優れていて、
低い姿勢で元気に駆け回る姿は「猫のスポーツカー」と呼ばれています。
被毛はシルキーで、短毛と長毛がいます。
マンチカンには特定の毛色や柄はなく、
「同じ柄の猫は存在しない」と言われるほど個性豊かです。
性格は明るく甘えん坊で、活発で社交的なタイプが多いです。
他の猫種に比べて赤ちゃんや猫、他の動物とも良好な関係を築くことができ、
協調性や順応性が高いと言われています。
猫とコミュニケーションをたくさん取りたい人や、初めて猫を飼う人にもおすすめの猫ちゃんです。

◆毛色
短毛も長毛も毛質は細くやわらかい直毛で、さわり心地がいいのが特徴です。
長毛でも、もつれる毛質ではないので、他の長毛の猫種に比べてお手入れはしやすいです。
マンチカンには様々な毛色や毛柄が生まれますが、
中でもクラシック・タビー、マッカレル・タビー、バイカラーが多く見られます。

◆獣医からのヒトコト
【注意して欲しい病気】
①遺伝子による疾患
マンチカンの短足を発現させる遺伝子は、お父さんとお母さんの両方から遺伝子が受け継がれると
致死的な疾患を引き起こすのはないかと言われています。
多くの場合は、出産前や出産後に亡くなってしまいますが、
亡くならずに成長した場合でも内臓や骨格の異常を抱えていると考えられます。
しっかりと遺伝子を管理して誕生したマンチカンでは、健康状態は他の猫種と変わりませんが、
短足マンチカン同士から生まれた子は危険な遺伝子を持っている可能性がありますので、
必ず血統を確認するべき猫種です。

②椎間板ヘルニア
マンチカンは短い足で身体を支えているため、肥満になると関節トラブルや
椎間板ヘルニアなどを起こしやすいのではと言われています。
猫も人間と同じで脊椎と脊椎の間にクッションの役割を果たす椎間板がありますが、
それが飛び出して脊髄神経を圧迫すると椎間板ヘルニアになります。
無理な運動で負担がかかったり、加齢で椎間板が変性すると起こりやすい疾患です。
軽度のものでは痛みとして症状がでますが、重症度があがるにつれ麻痺になります。
足腰に負担がかからないように、肥満には気をつけて適正な食事管理をしてあげて下さいね。
また足が短いので、ねこタワーは低めに設定したり、
ステップを付けてあげたりするといいかもしれません。

◆お手入れ
細くやわらかい直毛の毛質なので、ブラッシングはスムーズです。
換毛期には短毛種で1日に1回、長毛種では2回、ブラッシングしてあげるといいでしょう。
特に長毛種の場合は、お腹に飲み込んだ毛が溜まってしまうと、胃や腸に詰まって便秘や嘔吐に繋がります。
ひどくなると毛球症を発症してしまうので、毎日のお手入れで健康を維持してあげることが大切です。

◆ヒトコト
短い足で一生懸命、飼い主さんのところに走ってくる姿がなんとも可愛らしいマンチカン。
この短足を生かして、ミーアキャットのように後ろ足で「2足立ち」をすることもあるんですよ。
穏やかな性格で、赤ちゃんや他の動物とも良好な関係を築けますが、
甘えん坊な一面もあるので、1日に最低でも5~10分は一緒に遊んであげて下さいね。

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