パグ


原産国 中国

大きさ
体重が6~8kgで小型犬ながらしっかりした骨格を持ってます。

特徴
1500年代にオランダの東インド会社の商人と共にヨーロッパに渡り
オランダで称賛されています。実際パグは王室のシンボルとも
なっていて、ウィリアムⅢ世が王位についた際にイギリスに到着。
1877年まではフォーンのみがみられたが、その年に登用からの
ペアのブラックが紹介されました。
JKC参照)
名前の由来はラテン語の「握り拳=パグナス」または
中国語で「いびきをかいて眠る王様=パー・クー」
古い英語で「優しく愛されるもの」からきていると言われています。

カットスタイル
カットする子はほとんどいません。
なめらかな下毛と硬めの上毛のダブルコート毛質です。
換毛期になるとアンダーコートである毛が大量に
抜けるのでこまめなブラッシングが必要です。

性格
かなり愛嬌があり威厳と理解力があります。
安定した性格で愉快で活発です。鳴き声も落ち着いています。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

短頭種気道症候群
犬種辞典で何度か登場しているこの難しい名前の病気なのですが、
実は一番問題になることが多いのが、この犬種です。
特にこの犬種の場合、喉が狭いだけではなく気道も狭いことがおおいため、
麻酔をかけるときはもちろん注意の必要な犬種でもありますし、暑い季節や運動後に
ゼーゼー、ガーガー呼吸が苦しくなってしまうことがあります。
夏はクーラーをかけてもらい、暑い時間のお散歩避けてもらうこと、
またごはんが大好きな子が多いので太らせ過ぎないよう気をつける必要があります。

熱中症
これも①に関連しているのですが、特に黒い被毛のパグさんは
どの犬種のワンちゃんより熱中症のリスクが高いのではないかと経験上思います。
もちろん、呼吸器にリスクをかかえている犬種のため被毛が黒くなくても
リスク犬種と考えていただき、気温や体温は十分気を付けてあげてほしいです。

 椎間板ヘルニア
腰の骨の間のクッションの部分(椎間板)も加齢しやすい体質をもっています。
M.ダックスのように急に腰が立たなくなるタイプより、
加齢によってだんだん腰痛がでてくるタイプが多い印象があります。
動きがいつもより鈍いなと感じられるようであればぜひお散歩を中止して、
動物病院に相談してみてほしいです。

眼の病気
顔を想像していただくとわかる通り、眼を傷つけてしまうことが
非常に多い犬種です。それと共に、眼の内側の方から角膜の表面に
黒い色素が沈着してきてしまい視界を悪くしている子も非常に多いです。
一度明るいところで眼をじっくり見てみてください。
ほとんどのパグさんは色素沈着があると思います。
あれっと思ったらぜひ相談してみてくださいね。

トリマーからのひとこと
人懐っこく陽気で落ち着きがあり、
つぶれた鼻とクシャっとした顔立ちがユニークです。
しつけをしないで甘やかすとワガママに・・・!!

 

 

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