スキッパーキ


原産国 ベルギー

大きさ
小型に分類され、体躯はしっかりしており、
体重は3kgから9kgの間で4kgから7kgの平均体重が理想的とされます。

特徴
フランドル地方の方言では、スキッパーキは「小さな羊飼い」を意味し
スキッパーキの祖先は、おそらくベルジアン・シェパード・ドッグと共通の祖先で
ルーベルナールと呼ばれたブラックでいくぶん小型の古い牧羊犬種と考えられます。
スキッパーキの起源は17世紀に遡り1690年頃、労働者や靴の修繕屋に人気のある犬でした。
彼らは複雑に作られた真鍮の首輪を見せびらかすために、犬にその首輪をつけて
競技を行っていたようです。尾は完全に断尾されてました。
スキッパーキはベルギー王室のマリー・アンリエット王妃のお陰で流行し、
1887年にはイギリスやアメリカにも紹介されました。
最初のスタンダードは1888年に、その年設立されたベルギー最古の
ブリード・クラブによって作成され、何年もかけてタイプを統一したようです。
実際に当時はバラエティーがあり、「アンベルス系」とか「ルーバン系」、
「ブリュッセル系」といったように呼んでいた。(JKC参照)
日本へは昭和40年頃から輸入されているようです。

カットスタイル
カットはあまり必要のない犬種で、毛はやや長めで首回りが特に厚い被毛に覆われています。
標準としてはブラックのみですが、アンダーコートはブラック以外も認められています。
抜け毛も多いので毎日のブラッシングが必要です。
ダブルコートで定期的なシャンプーも行いましょう

性格
恐れ知らずで、好奇心旺盛な明るい性格で
元気で活動的ですが、見知らぬ人にはよそよそしい一面があります。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

甲状腺機能低下症
体の代謝を活発にする甲状ホルモンの分泌が減少することで、
様々な症状が起こる病気です。
例えば、元気がなくなる、
食事の量が変わらないのに体重が増える、低体温になり寒がる、
肥満、脱毛などの症状が挙げられ、重症化するとまっすぐに
歩くことができずくるくる回ったり、病気の発見が遅れ治療が
遅れると最終的には衰弱死してしまうこともあります。
原因としては、自身の免疫システムが自ら甲状腺を破壊してしまうことや、
遺伝性による甲状腺の機能不全などが考えられています。
治療は、甲状腺ホルモン薬を生涯投薬し続けることになります。
予防が難しい病気なので、早期発見・早期治療を心掛けましょう。

レッグペルテス
大腿骨頭と呼ばれる太ももの骨と骨盤の連結部分の関節へ血液が上手く回らずに、
大腿骨が壊死してしまう病気です。

股関節形成不全症などと同様に、スキッパーキなどの小型犬に多い関節疾患です。
歩き方や立ち座りに異常が見られるほか、食欲が低下したり足を触られるのを嫌がったりします。
多くは片足のみに見られ、急に症状が出る場合と徐々に悪化していく場合があります。
病気が進行すると、歩くことができなくなる可能性も出てきます。
詳しい原因は未だに不明で遺伝子疾患とも考えられており、
異常が見られたら早めに病院で検査をして治療を行いましょう。

股関節形成不全症
発育の途中で股関節に形態的な異常が起こる病気です。
一般的に両側の股関節に発症することが多く、稀に片側性の場合もあります。
症状は、横座りをする、腰を振る歩き方をする、立ち上がるのに時間がかかる、
運動を嫌がるなどが挙げられます。
遺伝性の場合や、成長期の偏った栄養や
過度な運動などが関与しているといわれています。
予防するため、子犬の成長期に過剰な栄養を与えないように注意しましょう。

ひとこと
「リトルブラックデビル(黒い小悪魔)」という別名を持っているほど
小悪魔的なところがあるようです。無邪気な可愛さが垣間見れそうですね!

 

 

 

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