ラサアプソ


原産国 チベット(中国)

大きさ
体高は25cm前後、体重は6kg前後の小型犬です

特徴
チベットではラマ教の寺院のあったラサ(当時の首都)で僧侶や貴族の間で飼育され、
幸福を招く魔除けの犬と信じられていた犬種です。
アプソとはチベット語で山羊に似ているという意味で、
またアプソ・セン・カイ(よく吠える、ライオンに似た犬)という
チベット語が犬種名になったとする説があります。
代々のチベット仏教の統率者のダライ・ラマによって中国皇帝に献上されていました。
1920年代になってヨーロッパへもたらされるようになり世界へと広がっていきました。
シー・ズーの直接の祖先犬であります。(JKC参照)
初期のラサアプソは大変優れた聴覚を持ち、家族と来客と盗人の足音を聞き分け、
吠えて知らせることで僧院を守っていたと伝えられています。

カットスタイル
ゴールデン、サンディ、ハニー、ダーク・グリズル、スレート、スモーク、
パーティ・カラー、ブラック、ホワイト又はブラウンがあります。
長い被毛の持ち主のため、お手入れには充分な時間を必要とします。
ブラッシングやシャンプーをこまめに行い毛玉を取り除きましょう。
またお手入れしやすいように短めのカットスタイルにもできますので
季節によって取り入れてもよいかもしれませんね。

性格
陽気で活発です。少し頑固な一面もあります。
家族には忠実で愛情深いですが、見知らぬ人に対しては
警戒心があり吠えやすいです。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

皮膚疾患
アレルギー、膿皮症など皮膚の病気になりやすい印象のある犬種です。
幼少期からの皮膚疾患は、アレルギー性を疑うことが多いですし、逆に高齢期からの
皮膚疾患はホルモンや他の病気による皮膚免疫の低下を考えることが多いです。
どちらの場合も、皮膚に大きなかさぶたのようなものができる膿皮症として症状を出すことがあります。
その他、マラセチア性皮膚炎などのカビによる皮膚炎や、ニキビダニなど
常在ダニの増殖による皮膚炎など様々なパターンがあります。

短頭種気道症候群
鼻ぺちゃの犬種なので、軟口蓋の過長や喉が狭い、鼻の穴の狭いなど
気道に問題を抱えやすいです。特に、普段からいびきをかいたり、
鼻をブーブー鳴らしたりするワンちゃんは要注意です。季節や肥満、加齢とともに
呼吸器の問題が出てくる場合もありますので気をつけていただければと思います。

ひとこと
ゴージャスな被毛のわんちゃんで幸運を招く魔除けの犬と
呼ばれて大切にされてきたわんちゃん!ですが、陽気で遊び好きな
一面もあるのでおもちゃなどが必要かもですね

 

 

 

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